2019年4月21日日曜日

満ちてゆく春


気が付けば、信州まつもと郊外の拙宅付近でも桜が見頃になっていた。



 





岡田塩倉という集落の真ん中に佇む海福寺観音堂の枝下桜が咲くと、追い掛けるようにソメイヨシノが花開かせる。


4月20日、近所の桜をいくつか訪ねてみた。




蟻ヶ崎台というまちの水道施設から。施設は立ち入ることができないが、この高台から松本城天守閣とその彼方に弘法山の桜を眺め遣る。すんごいパノラマビューが楽しめるのだ。





松本市アルプス公園の『泉小太郎』の枝下桜。散り始めだが、凄い存在感の巨樹である。




鳥居山から残雪眩しい常念山脈。一ノ沢林道の開通は、来週の予定。日帰りであの雪渓を登ってこよう。




鳥居山の東側に、こんな立派な染井吉野がある。私有地なので、いずれ地主に掛け合って(酒瓶で誘い出して酌み交わして)樹下で花見を愉しみたいものだ。




洞という集落の枝下桜。これも見事な咲きっぷりである。お気に入りの桜のひとつ。




ここで書いた昨年の記事を見て泡を喰った。すぐるとしは4月15日にたらの芽を摘んでいる。しまった出遅れたと里山に入ったが、このところの冷え込みのためか、来週あたりが採り時か。


今日は採らずに帰り、庭のたらの樹の様子をうかがうと、ジャスト良い感じ。




たった二株なので、わたしの酒肴分しかない。




庭の塀際ではコゴミが芽を伸ばしていた。来週にかけて楽しめそうだ。




春が満ちてゆく。来週、常念から帰ったら、南アルプスのあの場所に入ろう。十年という時間を刻んで、同じ場所でわたしは何を考えるのだろう。