今年もこの季節が巡ってきた。
ねんぼろ(のびる)の玉が太ってきた頃だろう。
ねんぼろは、白い球根の部分を刻んで味噌に混ぜ込む。これをどんぶりめしに添える。今年は地元の「丸正」という味噌屋の無添加味噌を使った。
うむ、捗る捗る。日本人の「コメ離れ」みたいなことが指摘されるが、それは「ねんぼろ味噌」の普及を怠ったからであろう。
家から少し歩いた里山の森だ。春の森の恵みたちが待っている。
小径には蕗も出ている。すこし分けてもらおう。
独活。伸び過ぎてるが、茎はまだ柔らかいだろう、少し掘って帰ろう。
ねんぼろの大群落を見つけた。すごい、ここだけで一年分が採れる。スコップでごっそり掘るのではなく、群落の混んでいるところから太い茎を選んで抜き上げる。こうして間引いていくと群落はますます勢いを増し、広がる。来年再来年とたのしみは続いていく。
こういう太いのだけを選んで抜いていく。
これが抜き上げたねんぼろ。大きいね。
玉葱と書けば大げさではあるが、大きなもので3センチ。右のボウルの小さいのは刻んで味噌に混ぜ込む。
大きなねんぼろの玉は、味噌に「漬けて」おく。あくまで主役はねんぼろ。どんな味わいを愉しめるのだろう。
独活も下拵えしよう。皮はきんぴらに、茎の柔らかいところは生のまま酢みそで味わおう。
下拵えした独活の茎。水に漬けておいたが灰汁はほとんど出ていない。食卓に酢味噌と和えて出したら、婆さまがぜんぶ平らげてしまった。
0 件のコメント:
コメントを投稿