2019年6月16日日曜日

Front Plate





本当はボルスター、あるいはヒルトと呼ぶのが正しいのだろう。北欧ナイフのブレードとハンドルに挟まれた口金様の真鍮パーツである。

わたしがいつもインスピレーションを貰っているナイフメーカーの動画ではFront  Plateとテロップが入るので、ここでもフロントプレートと書いておく。



昨日届いたHelle のブレードは、オリジナルデザインではフロントプレートを使用せずに白樺のハンドルに固定されている。タングの根元の形状からして口金には合わせにくそうだが、それでも試してみた。




シクネス2.0の板材から、長手30、幅21を想定して作ってみる。ケガキ、ポンチ打ち、ドリルで下穴、後はタングの寸法に合わせながらヤスリで広げていく。




穴の幅をブレード厚より広くせぬよう注意深く、少しずつ削る。





昼飯も抜いているので根気も続かない。信州では「ずくが足りない」と表現する。これくらいで良しとしようか。




板材から切り離し、ディスクグラインダーでざっと形を整える。




耐水ペーパーと砥石を使って滑らかに磨き、傷を消していく。




#2000番で擦ったあとで、青棒を塗った古タオルに揉み込むように磨きあげて仕上げる。





ミラーフィニッシュと書けば少し誇張か。まあ自分使いである、これでいい。

なから一日を潰してしまったが、とても楽しい時間だった。「なから」とはほぼほぼ、ぐらいの意味の信州の方言である。






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