本当はボルスター、あるいはヒルトと呼ぶのが正しいのだろう。北欧ナイフのブレードとハンドルに挟まれた口金様の真鍮パーツである。
わたしがいつもインスピレーションを貰っているナイフメーカーの動画ではFront Plateとテロップが入るので、ここでもフロントプレートと書いておく。
昨日届いたHelle のブレードは、オリジナルデザインではフロントプレートを使用せずに白樺のハンドルに固定されている。タングの根元の形状からして口金には合わせにくそうだが、それでも試してみた。
穴の幅をブレード厚より広くせぬよう注意深く、少しずつ削る。
昼飯も抜いているので根気も続かない。信州では「ずくが足りない」と表現する。これくらいで良しとしようか。
板材から切り離し、ディスクグラインダーでざっと形を整える。
耐水ペーパーと砥石を使って滑らかに磨き、傷を消していく。
#2000番で擦ったあとで、青棒を塗った古タオルに揉み込むように磨きあげて仕上げる。
ミラーフィニッシュと書けば少し誇張か。まあ自分使いである、これでいい。
なから一日を潰してしまったが、とても楽しい時間だった。「なから」とはほぼほぼ、ぐらいの意味の信州の方言である。
0 件のコメント:
コメントを投稿