2020年3月8日日曜日

炭火の上の格闘技

HICHIRIN 2020



リングは、8インチx8インチ。ルールもない無制限デスマッチ。




ラウンド1。対戦相手は、シロ・シオ(ランキング8位)。





視覚嗅覚聴覚が何度もキックを喰らう。ダウンしそうになる直前で黒ラベルのドーピング。この一本で絶望的なまでの死地を脱することが出来た。





シロ・シオは、8位ながらどこまでも強い。打撃、蹴り、そして寝技、締め。わたしを圧倒する。






ラウンド2。わたしに襲いかかる、モモ・タレ(ランキング4階級で王者)。どんどん追いつめられて行くわたし。ギブアップを考える。リングに上がったことを後悔している。むかし妙義でもあった。明神主峰の下りでもあった。春の霞沢岳K1の登りでもあった。来たことを後悔する、そんな打撃の応報。実際はテンプルも顎へのフックも貰うばっかり。深まって行くダメージ。






モモ・タレの必殺技、タレコガシカオール。鼻孔が破壊される。脳髄が悲鳴を上げている。その強さ、もう戦意喪失。圧倒的な攻撃力。絶対的な防御力。スピード、技、パワー。勝てるはずがない。






ほら、勝てるはずがない。






焼酎のお湯割りに自家製梅干しと梅酢を少し。これでダウンを免れているが時間の問題。わたしに襲いかかる打撃、ローキック、ハイキッーック。呼吸すら許されない緊張の連続。反撃だ。かぶりつく。ぐぬぬぬぬ。あぐうううっ。口中に広がる旨味と香ばしさ。胃に降りていくモモ・タレが反撃してきた。内側からわたしのストマックを襲う。そして最後に締め上げられて、マットに沈むー







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